受験勉強法学 Examics

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■生物の勉強法

2.センター生物(専門)の勉強方法

 センター試験でのみ生物(専門)を使用する勉強計画を述べる。センター試験のみで生物基礎を使用する者は1.センター生物基礎の勉強方法を閲覧してもらいたい。生物を二次・私大試験で使用する者については、センター試験のための勉強を特別に行わなくても対策ができるので、3.二次・私大生物の勉強方法を閲覧してもらいたい。

 ここでは、先ず、2-1.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画において、勉強計画と勉強方法を説明する。次に、勉強計画に基づいて使用する参考書を2-2.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の参考書で説明する。

 なお、完全に独学で生物の勉強を開始する場合は2-3.センター生物の独学を参照してから2-1.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画に進んでもらいたい。

 次のような構成になっているので、各自で必要な項目を読んで、勉強計画作成の参考にしてほしい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

 2-1.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
  A.6月から7カ月半かけて仕上げる計画
  B.9月から4カ月半かけて仕上げる計画
 2-2.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の参考書


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2-1.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
 生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合について、A.6月から7カ月半かけて仕上げる計画B.9月から4カ月半かけて仕上げる計画に分けて示す。この両者の勉強計画を参考にして、組み立てもらいたい。いうまでもないが、高得点を安定してとりたい場合は前者のAの計画をすすめる。


A.6月から7カ月半かけて仕上げる生物(専門)の勉強計画

 当勉強計画では、6月から生物の勉強を開始して、1月のセンター試験までに生物(専門)を安定して高得点(8、9割以上)を目指す。週1日のペースで生物の勉強を行う。

 最初に、『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』をキリの良い節まで60〜70ページを目途に読む。この時、事象が何故そうなるのかという因果関係に注目して押えるのは勿論、赤字と太字、さらには図も簡単にでよいので自分で紙に書く。これは、手を動かすことで語句暗記の助けになるはずである。

 次に、学校で配布されたセミナーやセンサー等の問題集を解く。定期テストのために既に解いたことある問題集なので、さほど悩まずに解けるだろうが、暗記した語句を問題を解くために運用できるか、考察問題を暗記した事項と結びつけて根拠を確認しながら解く。解けなかった問題についてはチェックを付して、『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』に戻って理解し直す。

 上で読んだ範囲と問題集の範囲について、教科書の該当箇所を読む。上で読んだ内容を思い出しながら、教科書の記述がどのようになっているかを確認して覚えながら読む。この時、紙に書き出していおいた語句とメモを教科書にチェックペン等で印をつけたり書き込んむ。

 翌日、間違えた問題の復習を行い、『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』を読み返す。以上の一連の流れを1セットとして勉強を行う。
 なお、新しいセット(新しい章)に入る前に、1セット前に行った箇所を教科書で読み返す。

 1セットに何ページ読むか人によって変わるが、このセットを12回前後繰り返して、8月末までに『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』と教科書を読了する。
 この段階で、教科書は、ある程度重要な事項にチェックされた状態になっているはずである。


 9月から11月にかけても、6月からの学習と同様に、『山川喜輝の生物が面白ほどわかる本』と学校配布の問題集での学習を中心に行う。両書ともに1度勉強したので、3カ月で2周するように勉強を行う。

 1週間に1日、『センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本』を120〜130ページ程読み、該当範囲の学校配布の問題集を解く。
 以上の勉強を進めて行くことで、11月が終わる頃には、両書とも完璧に覚えて解けるような状態になるのが目標である。

 12月からは、学校配布の問題集で何度も間違えた問題を復習しつつ、過去問演習を行い形式に慣れれば、生物で高得点を安定してとれるようになる。


B.9月から4カ月半かけて仕上げる生物(専門)の勉強計画

 当勉強計画でも、基本的な流れは、A.6月から7カ月半かけて仕上げる計画と同じであるが、勉強内容を薄く、回数を圧縮して行うことになる。


 最初に、『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』をキリの良い章まで90〜100ページを目途に読む。事象が何故そうなるのかという因果関係に注目して押えるのは勿論、赤字と太字、さらには図も簡単にでよいので自分で紙に書く。これは、手を動かすことで語句暗記の助けになるはずである。

 翌日に、先日に読んだ該当範囲の学校配布の問題集を解く。定期テストのために既に解いたことある問題集なので、さほど悩まずに解けるだろうが、暗記した語句を問題を解くために運用できるか、考察問題を暗記した事項と結びつけて根拠を確認する。解説を読み終えたら、『大森徹の最強講義』を再度読み直す。

 これを1セットとして、週1回行い、9セット程度繰り返して、12月半頃までに、『山川喜輝の生物が面白ほどわかる本』と学校配布の問題集を終える。これで一応の語句暗記と思考力の養成ができる。

 後は過去問演習に入ればよい。過去問演習では、間違えた箇所や理解が曖昧な箇所は『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』と学校配布の問題集に帰って復習しながら進める。

 この勉強計画は短い期間に行うため、復習が少なくなり、安定して高得点をとることが難しくなる危険もある。さらには高得点自体がとれない可能性もある。やはり、試験で高得点をとるには時間がかかるものであるということに注意してほしい。


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2-2.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の参考書
 上述した勉強計画の中で使用する参考書を以下で紹介する。


 ■『山川喜輝の生物Tが面白いほどわかる本』 中経出版
   『山川喜輝の 生物Uが面白いほどわかる本』 中経出版

1.特徴
 講義形式の参考書。初学者でも使用できるように基礎的な事項から発展的な事項まで扱っている。本書で、中堅大学の入試生物の知識を大体揃えることができる。図や表も多く、実験考察の基礎も解説されている。
 講義形式であるため生物の知識を単に暗記するだけでなく、事象を理解しながら覚えていくことができる反面、問題演習が不足してしてしまう。教科書傍用の問題集等で補完する必要がある。

2.補足
 旧課程用のものなので構成や用語に違いが見られるので、必ず教科書で最新の情報に更新しておく必要がある。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。


 ■『リードLightノート 生物基礎』 数研出版
  『リードLightノート 生物』 数研出版

1.特徴
 本書は基本問題を中心に構成されているが、応用問題にも触れられるようになっている。センター試験の過去問演習に入る前の基礎固めに最適な問題集である。

2.補足
 セミナーやセンサー等の学校で配布された問題集がある者は、そちらを使用すればよく、独学で、学校の授業も生物を履修していない等でセミナー等が入手できない場合に、本書で代替すればよい。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。



 ■『サイエンスビュー生物総合資料』 実教出版

1.特徴 2.補足 3.特徴
 資料集は、それ自体を中心に生物を勉強することはないが、教科書や参考書で不足しがちな図や表を多く掲載しており、生物の理解をよい深めることを助けてくれる。センター試験のみで生物を使用する場合は、深い知識まで要求されないので資料集を使用することは少ないだろうが、手元に1冊置いて生物のイメージが湧かない時等に、資料集を引いて暗記していくと忘れにくくなる。
 学校で配布された資料集で十分だが、独学で生物を勉強するため、資料集を新しく購入する者のために一応本書を紹介しておく。


 以上で、センター試験でのみ生物(専門)を使用する場合の勉強方法についての解説を終える。生物は、理科の中では暗記要素が強く、思考力や計算力は他の理科科目よりも問われることが少ないが、実験の考察問題等はセンター試験でも出題されて点数に差がつきやすい。暗記事項はしっかりと暗記した上で、遺伝や実験考察等の演習を行い、高得点をとれるように頑張ってもらいたい。


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2-3.センター生物の独学
 ここまでセンター試験の勉強計画及び勉強方法について説明したが、生物を0から独学で学習する場合についての勉強方法を示す。以下で解説する学習を終えた後に、2-1.生物(専門)をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画に移ってもらいたい。

 『山川喜輝の生物が面白いほどわかる本』を予め2週間程度で一気に読んでから入るとよい。その際に、語句は自然と覚えられればよしとして、事象の因果関係に注意を払いながら読むことを意識する。生物では、どのようなことを勉強するかを大きく掴むことができればよい。本書だけでは生物(専門)の範囲が学習できないが、基礎の内容に肉付けする形で学習を進めればよいので、本書で生物の学習範囲の大枠を捉えてもらいたい。
 生物は、理科の中で暗記科目の要素が非常に強く、物理や化学よりも抽象度が低く、1人でも比較的容易に学習を進めていくことができるので、安心して進めてもらいたい。



 生物の勉強方法
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