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■化学の勉強法

1.センター化学Tの勉強方法

 センター試験でのみ化学を使用する勉強計画を述べる。化学を二次・私大試験で使用する者については、センター試験のための勉強を特別に行わなくても対策ができるので、2.二次・私大化学の勉強方法の方を閲覧してもらいたい。

 ここでは、先ず、1-1.化学をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画において、勉強計画と勉強方法を説明する。次に、勉強計画に基づいて使用する参考書を1-2.化学をセンター試験のみで使用する場合の参考書で説明する。

 なお、完全に独学で化学の勉強を開始する場合は1-3.センター化学の独学を参照してから1-1.化学をセンター試験のみで使用する場青の勉強計画に進んでもらいたい。

 次のような構成になっているので、各自で必要な項目を読んで、勉強計画作成の参考にしてほしい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

 1-1.化学をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
  A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画
  B.10月から3カ月かけて仕上げる計画
 1-2.化学をセンター試験のみで使用する場合の参考書
 1-3.センター化学の独学


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1-1.化学Tをセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
 化学をセンター試験のみで使用する場合について、A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画B.10月から3カ月かけて仕上げる計画に分けて示す。この両者の勉強計画を参考にして、組み立てもらいたい。いうまでもないが、高得点を安定してとりたい場合は前者のAの計画をすすめる。


A.7月から6カ月半かけて仕上げる化学の勉強計画

 当勉強計画では、7月から化学の勉強を開始して、1月のセンター試験までに化学を安定して高得点(8、9割以上)を目指す。週1日のペースで化学の勉強を行う。


 最初に、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』をキリの良い節まで50〜60ページを目途に読む。この時、事象が何故そうなるのかという因果関係に注目して押えるのは勿論、赤字と太字、さらには計算も簡単にでよいので自分で紙に書く。これは、手を動かすことで語句暗記の助けになるはずである。

 次に、学校で配布されたセミナーやセンサー等の問題集を解く。定期テストのために既に解いたことある問題集なので、さほど悩まずに解けるだろうが、暗記した語句を問題を解くために運用できるか、計算問題を正確に解けるかを確認する。解けなかった問題についてはチェックを付して、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』に戻って理解し直す。

 翌日、間違えた問題の復習を行い、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』を読み返す。以上の一連の流れを1セットとして勉強を行う。

 1セットに何ページ読むか人によって変わるが、このセットを8回前後繰り返して、8月末までに『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』と教科書を読了する。


 9月から11月にかけても、7月からの学習と同様に、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』と学校配布の問題集での学習を中心に行う。両書ともに1度勉強したので、3カ月で2周するように勉強を行う。

 1週間に1日、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』を65〜80ページ程読み、該当範囲の学校配布の問題集を解く。
 以上の勉強を進めて行くことで、11月が終わる頃には、両書とも完璧に覚えて解けるような状態になるのが目標である。

 12月からは、学校配布の問題集で何度も間違えた問題を復習しつつ、過去問演習を行い形式に慣れれば、化学で高得点を安定してとれるようになる。


B.10月から3カ月かけて仕上げる化学の勉強計画

 当勉強計画でも、基本的な流れは、A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画と同じであるが、勉強内容を薄く、回数を圧縮して行うことになる。

 最初に、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』をキリの良い章まで50ページを目途に読む。事象が何故そうなるのかという因果関係に注目して押えるのは勿論、赤字と太字、さらには計算も簡単にでよいので自分で紙に書く。これは、手を動かすことで語句暗記の助けになるはずである。

 翌日に、先日に読んだ該当範囲の学校配布の問題集』を解く。定期テストのために既に解いたことある問題集なので、さほど悩まずに解けるだろうが、暗記した語句を問題を解くために運用できるか、計算問題を正確に解けるかを確認する。解説を読み終えたら、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』を再度読み直す。解けなかった問題にはチェックを付しておく。

 これを1セットとして、週1回行い、9セット程度繰り返す。
 12月半頃までに、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』と学校配布の問題集の2冊を終える。これで一応の語句暗記と思考力の養成ができる。

 後は過去問演習に入ればよい。過去問演習では、間違えた箇所や理解が曖昧な箇所は『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』と学校配布の問題集に帰って復習しながら進める。

 この勉強計画は短い期間に行うため、復習が少なくなり、安定して高得点をとることが難しくなる危険もある。さらには高得点自体がとれない可能性もある。やはり、試験で高得点をとるには時間がかかるものであるということに注意してほしい。


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1-2.化学Tをセンター試験のみで使用する場合の参考書
 上述した勉強計画の中で使用する参考書を以下で紹介する。


 ■『決定版 センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』 中経出版
1.特徴
 センター試験の全範囲を網羅しており、語句の羅列に止まることなく、何故そうなるのかや計算手順を丁寧に解説している。センター試験のための知識は、本書で仕入れることができる。本書の解説を丁寧に読めば、センター試験に必要な語句を確認でき、考察に結びつけることがある程度できるようになる。したがって、本書を基本にしてセンター試験で問われる暗記事項を確認していく。

2.補足
 本書では問題演習が圧倒的に不足するので、別の参考書で補完する必要がある。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。


 ■『トライアル化学T』 改訂版 数研出版
1.特徴
 教科書傍用の問題集。基礎的事項の確認の導入問題から基本問題、応用問題と段階的に問題レベルを上げて学んでいける。本書自体は解説が詳しい等の特徴はないが、教科書傍用であるため、漏れなく基礎的な事項を問題を解きながら確認できる。センター試験の過去問演習に入る前の基礎固めに最適な問題集である。

2.補足
 セミナーやセンサー等の学校で配布された問題集がある者は、そちらを使用すればよい。独学で勉強を行う者や学校の授業も化学を履修していない等でセミナー等が入手できない場合に、本書で代替すればよい。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。


 ■『視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録』 改訂版 数研出版

1.特徴 2.補足 3.特徴
 資料集は、それ自体を中心に化学を勉強することはないが、教科書や参考書で不足しがちな図や表を多く掲載しており、化学の理解をよい深めることを助けてくれる。センター試験のみで化学を使用する場合は、深い知識まで要求されないので資料集を使用することは少ないだろうが、手元に1冊置いて化学のイメージが湧かない時等に、資料集を引いて暗記していくと忘れにくくなる。
 学校で配布された資料集で十分だが、独学で化学を勉強するため、資料集を新しく購入する者のために一応本書を紹介しておく。


 以上で、センター試験でのみ化学を使用する場合の勉強方法についての解説を終える。化学は、理科の中では計算力や暗記力等を万遍なく求められるが、勉強量に比例して高得点を安定してとることができる科目だ。満点も目指せるので頑張ってもらいたい。


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1-3.センター化学Tの独学
 ここまでセンター試験の勉強計画及び勉強方法について説明したが、化学を0から独学で学習する場合についての勉強方法を示す。以下で解説する学習を終えた後に、1-1.化学をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画に移ってもらいたい。

、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』を予め2週間程度で一気に読んでから入るとよい。その際に、語句は自然と覚えられればよしとして、概念の理解に注意を払いながら読むことを意識する。余りイメージができない概念については、『岡野の化学をはいめからていねいに』を参照して補うようにする。化学は最初の概念の理解ができるかが重要であるから、化学の勉強を本格的に始める前に基礎中の基礎をみにつける。


 ■『岡野の化学をはじめからていねいに 理論化学編 』 ナガセ
   『岡野の化学をはじめからていねいに 無機・有機化学編 』 ナガセ

1.特徴
 講義形式の参考書。初学者でも使用できるように基礎的な事項から解説を行っている。本書は内容が薄いので、本書以外にセンター試験に対応できる参考書で理解する必要があるが、化学の勉強の最初の取り掛かりとしては初歩から解説しているために適している。
 講義形式であるため化学の知識を単に暗記するだけでなく、事象を理解しながら覚えていくことができる反面、問題演習が不足してしてしまう。教科書傍用の問題集等で補完する必要がある。
 センター試験のみ化学を使用する者は、『センター試験 化学Tの点数が面白いほどとれる本』を読みながら、基礎的な説明が不十分の箇所を補うように読み進めるとよい。

2.補足
 最初に説明したとおり、初学者や化学が極度に苦手な者以外は使用する必要は特にない。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。




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