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| ■化学の勉強法3.二次・私大化学の勉強方法センター試験でのみ化学基礎を使用する勉強計画を述べる。センター試験のみで化学(専門)を使用する者は2.センター化学(専門)の勉強方法を閲覧してもらいたい。化学を二次・私大試験で使用する者については、センター試験のための勉強を特別に行わなくても対策ができるので、3.二次・私大化学の勉強方法の方を閲覧してもらいたい。二次・私大試験で化学を使用する場合の勉強方法について述べる。本節では、難関大学や医学部で合格点をとることこを目標にしている。中堅大学を志望する者については説明中に適宜説明を加えるので、参考にしてもらいたい。 センター試験のみで化学を使用する者は、1.センター化学の勉強方法を閲覧してもらいたい。 学校の授業を真面目に聞き、学校で配布された教科書傍用問題集を隅々まで勉強して来た者については、3-1.二次・私大化学の勉強方法と計画から読み進めてもらいたい。その中でA.基礎的事項の復習を読み終えた後は、東京大学、京都大学、そして東京工業大学を除く難関大学及び中堅大学医学部を志望する者は、B.難関大学の化学の勉強方法を読んでもらいたい。東京大学、京都大学、東京工業大学、さらに上位校医学部を志望する者は、C.最難関大学の化学の勉強方法を読んでもらいたい。 履修できずに独学で勉強したり、学校の授業が教科書の読み上げに終わるなどして使えなかったり、余り勉強して来ずに化学をかなり苦手とする者については、3-2.二次・私大化学の独学から読み進めてもらいたい。ただし、その場合は化学の勉強時間を多くとらなければ、難関大学や医学部の入試問題に対応できる学力を身に付けることは難しくなることに注意してもらいたい。 構成は以下のようになっている。 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。 受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。 3-1.二次・私大化学の勉強方法と計画 A.基礎的事項の復習 B.難関大学の化学の勉強方法 C.最難関大学の化学の勉強方法 3-2.二次・私大化学の独学 ページのトップへ戻る 3-1.二次・私大化学の勉強方法と計画 ここでは、学校の授業と定期試験を毎回真面目に受けて来て、教科書傍用問題集を解いてきた者を対象にしている。つまり、化学の基礎的な学習は基本的にできている者を想定している。学校の履修の関係から未習部分もあるかもしれないが、その場合は適宜補足していく。 A.基礎的事項の復習:4月 最初に教科書レベルの基礎的な事項に漏れがないかを確認するために学校で配布された教科書傍用の問題集を使用する。典型的な基礎的な問題が多い教科書傍用問題集は一度解いたことがあるために比較的すぐ解けるだろうから、化学の基礎的な問題を解けるか否かを確認することが目的だ。苦手な分野があれば理解し完璧にする。後々の問題演習で躓かないためにも、基礎を固める。 最初に、学校配布教科書傍用問題集を最初から解く。解答を見て間違えた問題にチェックを付した後に、解いた範囲の教科書を読み直す。1カ月で化学の全範囲を終わらせるように回していく。 解けなかった問題は、例題や基本問題のレベルは必ず解けるように復習して、基本的な暗記を完璧にする。 このとき、疑問点等があれば『化学の新研究』を適宜参照して理解を深めるようにする。 これと並行して、『照井式解法カード』を用いて、「無機化学」と「有機化学」の暗記を行う。『照井式解法カード』の解説は、理解の浅い者や原理が分からない者のみを参照する程度で、付属の「解法カード」を用いて暗記する。この「解法カード」の暗記は、以後の入試問題を解くために必要な暗記事項をできるだけ早く固めるためである。 『照井式解法カード』の解説で基本的に疑問点は解消されるだろうが、一層理解を深めたい場合は、『化学の新研究』を読むとよい。 難関大学や医学部を受験する者は、『照井式解法カード』で暗記を進めるのと並行して、『化学の新研究』の「無機物・有機物・高分子」を読み進めていく。単に暗記するだけでなく難問に対応する知識を理解するためであり、8月に入るまでに「無機物・有機物・高分子」を1周することを目標とする。 また学校進度の都合上未習分野に入り独学をしていかなければならなくなったら、『岡野の化学が初からしっかりと身につく』を使用する。未習分野の項目を『岡野の化学が初からしっかりと身につく』で読んだ後に学校配布教科書傍用問題集を解くようにすればよい。詳しくは3-2.二次・私大化学の独学 を参照してほしい。
基礎的事項を確認して暗記し直した後は、入試レベルの問題を解くための問題演習を行うことと、二次・私大入試で必要な知識を仕入れることを目標に勉強を行う。ここで、東京大学、京都大学、そして東京工業大学を除く難関大学及び中堅大学医学部を志望する者は、B.難関大学の化学の勉強方法を読んでもらいたい。東京大学、京都大学、東京工業大学、さらに上位校医学部を志望する者は、C.最難関大学の化学の勉強方法を読んでもらいたい。 B.難関大学の化学の勉強方法 基礎的事項を確認して暗記し直した後は、入試レベルの問題を解くための問題演習を行うことと、二次・私大入試で必要な知識を仕入れることを目標に勉強を行う。東京大学と京都大学、さらに上位校医学部を受験する者は、C.最難関大学の化学の勉強方法を読んでもらいたい。 『実戦 化学重要問題集』を使用して勉強する。典型問題が多い本書を完璧に仕上げることができれば、入試問題の基本的な問題は解けるようになり、東京大学や京都大学以外の旧帝国大学の入試問題についても合格点を取ることができるようになる。 本書を5〜7月は1週間に12題程のペースで解き進め、8月は1週間に25題程のペースで解き進める。解けなかった問題を中心に翌週に復習する。 9月以降は、最初から本書を解き直していく。1周目と同様に解けなかった問題は翌週に復習しながら、1週間に20題程のペースで解き進めて、12月に入るまでに2周目を終える。 12月からは、『実戦 重要問題集』の解けなかった問題を中心に総復習しつつ過去問演習を行えばよい。なお、問題演習中に疑問点等があれば、忘れずに『化学の新研究』を適宜参照していく。 問題演習を行いながら、4月から行っている『化学の新研究』の「無機物・有機物・高分子」を通読する勉強は引き続き行う。 7月までに1周する。 8月には2周目を読んで総復習を行い、記述問題に必要な知識と理解を身に付けるようにする。 9月からは、漏れがないように繰り返しながら覚える勉強を行う。
C.最難関大学の化学の勉強方法 東京大学や京都大学、または上位校医学部等の最難関大学を受験する者が、基礎的事項を確認して暗記し直した後に行うべき勉強について説明する。ここでは、最難関大学の化学でも、高得点を獲得することを目指す。 なお、最難関大学を受験するが化学に時間をかけられない者については、下手に難問に手を出すことを避けて、化学では他受験生とは差をつけられない程度にとることを優先すべきであり、B.難関大学の化学の勉強方法の勉強法を実践してもらいたい。それで最難関大学の化学においても、他受験生に差をつけられずに合格点をとることができる学力は養成できるからだ。 そこで最初の問題演習には『理系標準問題集 化学』を使用する。 本書を1週間に25題程のペースで解き進めて、解けなかった問題を中心に翌週に復習する。5〜6月の2カ月で1周する。 7月に本書を最初から解き直す。ここで解けなかった問題は、覚えるくらいまで徹底的に復習する。これにより入試で出題される基本的な問題は解ける学力が養成される。 東京大学や京都大学、上位校医学部を受験する者も、本当は『実戦 化学 重要問題集』で問題演習をしてもらいたいが、他科目の勉強もあるため、化学の勉強にばかり時間を割くことは難しいだろう。したがって、他科目の学力が相当程度高く、化学を勉強する時間を多く確保できる者については、『理系標準問題集 化学』でなく『実戦 化学 重要問題集』を使用することをすすめる。 8月からは、『化学の新演習』を使用して難関大学の入試化学でも点を取るための問題演習を行う。 8月は1週間に40題程のペースで解き進めて、9月からは1週間に30題程のペースで解き進める。9月が終わるまでに1周する。 1周目は解けない問題も多いだろうが、余り気にせずどんどん解き進める。解けなかった問題については、翌週に一から解き直すほど力を入れなくてもよいが、解き方や知識を中心に復習を行う。 10月から本書を最初から解き直して2周目を行う。1週間に35題程のペースで解き進めて、12月に入るまでに終える。2周目は一度解いた問題なので、じっくりと取り組んでもらいたい。この段階でも、解けなかった問題については翌週に復習を行う。 12月からは、解けなかった問題を中心に『化学の新演習』の総復習を行いながら過去問演習に入る。なお、問題演習中に疑問点等があれば、忘れずに『化学の新研究』を適宜参照していく。 問題演習を行いながら、4月から行っている『化学の新研究』の「無機物・有機物・高分子」を通読する勉強は引き続き行う。 7月までに1周する。 8月に2周目を読んで総復習を行う。記述問題に必要な知識と理解を身に付けるようにする。 9月からは、漏れがないように繰り返しながら覚える勉強を行う。
ページのトップへ戻る 3-2.二次・私大化学の独学 履修できずに独学で勉強したり、学校の授業が教科書の読み上げに終わるなどして使えなかったり、化学をかなり苦手とする者において、化学を二次・私大入試で使用する場合の勉強の導入について説明する。 化学では、概念の理解が中々難しく、理論化学の計算も躓く者が多い。この段階を超えれば、後は問題演習を繰り返すことで学力をつけていくことができる。この最初の段階を乗切ることが入試化学を勉強する上で重要となる。したがって、解説を主とする参考書と学校傍用の問題集等で基礎力をしかっりと養成することに集中する。 解説を主とする参考書は、『岡野の化学が初からしっかりと身につく』と『照井式解法カード』を使用する。 前者の『岡野の化学が初からしっかりと身につく』を読み進めて化学の基礎的な概念の理解をする。 該当箇所を『照井式解法カード』を読んで肉付けする。 このようにして2カ月で『岡野の化学が初からしっかりと身につく』と『照井式解法カード』を読了する。 上と並行して、解説書を読んだ範囲の問題について学校で配布された教科書傍用問題集で解く。学校傍用参考書では、計算問題の苦手意識がとれない場合は、『化学計算の考え方・解き方』も併用するとよい。 以上の勉強の導入を終えたら3-1.二次・私大化学の勉強方法と計画に繋げていけばよい。この場合、A.基礎的事項の確認に1カ月多く費やしているため、単純に計画を進めていくと1月頃にB.難関大学の化学の勉強方法とC.最難関大学の化学の勉強方法を終えて過去問演習に入ることになる。 1月のセンター試験を終えてから過去問演習を行ってもよいのだが、他科目との兼ね合いも考えつつ、化学の点を安定させるためにも問題演習の量を増やして12月頃に過去問演習に入れるように勉強量を調整する方がよいだろう。 この勉強から開始する場合に注意してもらいたいことは、基礎的な知識の習得が学校の授業を受けて来た者に比べて不十分になりやすいので、3-1.二次・私大化学の勉強方法と計画に移っても、知識の復習をより多く行うようにしておきたい。
以上で、二次・私大入試で化学を使用する場合の勉強方法についての解説を終える。
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