受験勉強法学 Examics

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■地理の勉強法

2.二次・私大地理の勉強方法

 二次・私大試験で地理を使用する場合の勉強方法について述べる。センター試験のみ地理を必要とする場合は当節は過剰な勉強量になるので1.センター地理の勉強方法の方を閲覧してもらいたい。

 地理の勉強を開始する前の準備段階として、最初に過去問を研究する事から始める。論述のみ出題される大学、論述が主に出題される大学、客観問題に加えて論述が出題される大学、そして語句等の客観問題のみ出題される大学等、大学によって傾向が様々であり、自分が志望する大学の過去問を研究して、どのような出題がなされているかを先ず確認しなければならない。

 出題される地域に偏りがあるか出題される分野に偏りはあるか設問形式はどのようなものか(論述が課されるかも含む)を考察する。実際に問題は解かずに赤本や青本等の出題に関する分析を読むので十分ではある。無論、実際に問題を解いてみてもよい。ただいずれにしろ、どのような設問があるのか等は実際に確認しておかなければならない。この過去問研究を過去5年分行い、志望校の傾向を把握し自分に必要な勉強を見極める。


 ここで、地理に限らず、社会科は夏から集中して勉強して間に合うという言説があることについて私なりの見解を述べておきたい。
 確かに夏から勉強を本格的に開始して間に合う場合はあるのだが、私の指導してきた経験則として、10人中3人程度が社会科で合格点をとり他受験生と点に差をつけられない程度に仕上がっている。そして、10人中1人が社会科を得点源として他受験生と差をつけることができるようになるという状況である。後の10人中の6人は社会科が仕上がらず、他科目で点数を上積みする必要や社会科で致命的な差をつけられるという結果になっている。
 したがって、英語や国語が余りにもできないという者以外は、早い時期からコツコツと社会科を勉強しておく方がよい。そして夏以降に社会科の勉強にも本腰をいれるという勉強計画を組む方がよい。春から社会科の勉強時間を確保できるならしているという反論もあろうが、社会科の得点が足を引っ張るという危険は常に考えておいた方が良い。

 逆に、大学の配点にもよるが、社会科で合否を決定づける程の点数差は中々つきにくい。社会科が面白いと感じ勉強熱心になること自体は大変喜ばしいことだが、英語、国語等の主要科目が大学入試突破で重要であることを忘れず、それらの科目の勉強を中心とすべきということにも注意してほしい。

 最初に、2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法で二次・私大試験に地理が課される場合の基本的な勉強方法について説明する。次に、2-2.論述の勉強方法で論述問題ついての対策を述べて、最後に2-3.難関私大対策の勉強方法で難関私大等の細かな知識への対策について述べる。
 補足として、完全に独学で地理の勉強を開始する初学者や、学校の授業を疎かにしており悲しくも初学者と同程度の学力の者は2-5.二次・私大地理の独学を参照してから2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法に移ってもらいたい。

 それでは、以下で説明する勉強方法に必要な箇所を各自で読んでもらいたい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

 2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法
 2-2.論述の勉強方法
 2-3.難関私大対策の勉強方法
 2-4.地理の勉強で必要なその他の参考書
 2-5.二次・私大地理の独学

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2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法
 二次・私大試験で地理が課される場合、センター試験程度の知識では基本的に足りないことが多い。センター試験程度の知識に加えて、更に細かい知識も暗記する必要がある。しかしながら教科書(帝国書院の『新詳地理B』等)が勉強の基本となるのはここでも変わらない。なお、総論でも述べた通り、語句暗記の際は、「いつの時代に(背景・理由も含む)」、「どこで」、「意義・役割(何をした・惹起した結果)」を意識しながら行うことを心掛けてほしい。

 それでは具体的な勉強方法について述べる。最初に入試に必要な知識のインプットから開始する。4月から勉強を開始して、7月までに地理についての入試で必要な知識をインップトすることを目標とする。


A.センター試験レベルの基礎事項の暗記(4〜5月)

 最初にセンター試験レベルの基礎的な暗記事項を覚えることから始める。

 先ず『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』を使用する。本書を50〜60ページ程を目安にキリのいい節まで読む。
 次に『詳説地理ノート』『各国別地理ノート』をサブノートとして穴埋めを行いながら、自分で必要だと思った解説を両書に書き込んでいく。
 その後、該当範囲を教科書で読み、サブノートを参考にしつつ、教科書の記述にチェックしたり書き込んだりする。
 翌日に教科書を読み直す。

 以上の勉強の流れを1セットとする。新しいセットの勉強を開始する前には、前回セットの範囲の教科書を読み直す。

 なお、国公立で論述に使う者は、サブノートの些末な語句は余り気にせずに、『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』で出された語句を中心に覚えるように努めるだけでこの時期はよい。

 1セットに何ページ読むかで変わるが、8回前後このセットを繰り返して『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』、『詳説地理ノート』、『各国別地理ノート』と教科書を終える。この段階で地理に必要な知識はあらかた一度暗記したことになる。


B.地理的思考力の養成(6〜7月)

 上で習得した地理の知識を応用して二次・私大試験でも対応できるような地理的思考を養う。

 『権田地理B講義の実況中継(上)(下)』を第2〜3回ずつ講義を読み進める。何故そうなるのか等の因果関係と地理的思考に注意して読み、重要な点は教科書とサブノートにどんどん書き込む。
 これと並行して、『はじめる地理』を約5題ずつ解き、新しい知識や思考法等は教科書とサブノートに書き込む。本書は『権田地理B講義の実況中継(上)(下)』とは構成が異なるが気にせずに解き進めてもらいたい。

 以上の勉強の流れを1セットとしする。

 1セットにどれだけ消化するかで変わるが、8回前後このセットを繰り返して『権田地理B講義の実況中継(上)(下)』と『はじめる地理』を終える。

 以上のように勉強を進めると、4月から7月の勉強により地理の全範囲は一応学習を終えることができ、入試に必要な知識と思考法の基礎が築ける。サブノートと教科書も大学入試に必要な箇所がチェックされている状態となっている。後は、サブノートと教科書で暗記を反復しながら、論述や細かな知識の学習を行えば、地理で高得点を安定してとることが可能となる。

 なお、ここまで説明した勉強計画及び勉強方法で使用する参考書等を以下にまとめて紹介しておく。


 ■『改訂版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』 中経出版

1.特徴
 系統地理、地誌の全範囲を網羅しており、何故そうなるのかをセンター試験レベルで丁寧に解説している。本書の解説を丁寧に読めば、地理的思考もある程度分かってくる。本書は入門書としても十分使えるものとなっているので、先ず本書で地理の基礎知識を学習することのがよい。

2.補足
 地図や統計資料等も掲載されているが、勉強の際は、地図帳やデータブックを他に用意して確認することも忘れないでほしい。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用してもらいたい。


 ■『詳説地理ノート』 山川出版社
  『各国別地理ノート』 山川出版社

1.特徴
 『詳説地理ノート』は系統地理の、『各国別地理ノート』は地誌のサブノートである。二次・私大レベルの知識と地図も掲載されているので、地理の知識を整理するのに役立つ。
 本書の空欄穴埋めだけでなく、参考書や問題集で学習したことを本書に書き込み情報を一元化して復習しやすいようにしておくと勉強の効率が上がる。

2.補足
 2冊だが分量はそこまで多くない。また、本書の本文の空欄には直接赤字で書き込み、本来書き込むべきところに補足を書き込む等の方法をとるという方法を紹介しておく。各自の勉強しやすいように本書を活用してもらいたい。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用してもらいたい。『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』を読了する段階で、本書の穴埋めを終了しているのが一番良いが、遅くとも『権田地理B講義の実況中継(上)(下)』を終える段階までには、本書を2冊の穴埋め等を終えておくこと。



 ■『権田地理B講義の実況中継(上)』 改訂新版 語学春秋社
   『権田地理B講義の実況中継(下)』 改訂新版 語学春秋社

1.特徴
 改訂新版でも1997年、1996年と古いが、地理という科目の本質を丁寧に分かりやすく解説している。本書をしっかりと読み込めば地理的な思考を習得できる。本書を終える頃には、教科書も何故そうなるのかと考えながら自分で読めるようになり、地理の学習方法が分かる。
 論述についても多く解説されており、論述の導入としても役に立つ。論述がほとんど課されない私大を志望する場合であっても地理の思考法を学ぶことができるので本書は読むべきである。
 
2.補足
 本書で学んだ知識はサブノートと教科書に積極的に書き込みながら使用するとよい。
 なお、本書は地理の全範囲を網羅しておらず、特に地誌は、アジアとヨーロッパのみしか扱っていない。したがって、本書で学習した地理的思考を活かして自分で各地誌を勉強しなければならない。
 
3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用してもらいたい。



 ■『 はじめる地理 要点&演習』 改訂第2版 Z会出版

1.特徴
 地理の全範囲について、40テーマで要点がまとめられ、それに沿った問題集となっている。問題レベルは基礎からセンター試験、中堅二次・私大レベルである。地理の問題に慣れながら基礎知識を確認するのに最適な問題集となっている。

2.補足
 中堅私大志望者は、十分な内容の本書は秋以降も繰り返して使用すればよい。難関私大や論述には不十分なので、秋以降は、本書でなく下で行う説明を参照してほしい。

3.進度
 上で紹介した勉強計画に沿って使用してもらいたい。



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2-2.論述の勉強方法
 論述の勉強方法について説明する。ここでは上で紹介した2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法の学習を終えた状態、つまり知識のインプットを終えた段階であることを想定している。したがって、当勉強計画に沿えば8月から論述の勉強を開始することとなる。

 論述の基礎は『権田地理B講義の実況中継(上)(下)』によって学習できているので、問題演習を通じて地理の論述問題を解く方法をより身に付けるのが目標である。

 論述問題といってもその形式は多様である。ただ暗記したものを書き出せばよい論述は語句とその内容を覚えているか否かで決まるので、通常の暗記だけで対応でき特別な論述の練習というものは必要ない。しかしながら、難関大、特に国公立二次試験の論述となるとそうはいかない。ただ覚えた事項を書き出すだけでなく、基本的な事項(教科書レベルの知識)の理解と暗記を基礎として、問題文を分析して題意に沿って、与えられた字数にまとめて論述する力が必要となる。この論述力を磨くことが論述の勉強である。

 『納得できる地理論述』を用いて論述での問題の分析方法と書き方を学ぶ。1週間に1日のペースで本書を使用していくものとしている。第3章までを2カ月半程度で終わらせ、第4章を1カ月程度で終わらせるのが目標である。つまり、8月から本書の使用を開始して、11月半ばには1周目を終える。

 第1章は1週間(1日)で勉強する。この時は、未だ問題を自力で完全に解く必要はなく問題に対する解答をある程度作ったら、解説を読み論述の形式と特徴、その対策を押えることを重視してもらいたい。翌週に、解説部分を思い出しながら問題を解き復習をする。
 第2章は4週間(4日)で勉強する。1日3〜4題ずつ解く。この時は、問題文にヒントが掲載されているが、手詰まりになったら参照すること。自分なりに問題を分析して解答を書き上げてから解説を読む。1度解いた問題は、翌週に着眼点や解説を思い出しながら問題を解き復習する。
 第3章は4週間(4日)で勉強する。1日5〜6題ずつ解く。この時は、第1章と第2章で学んだことを確認しながら問題を解き、解説を読み、さらに翌週に復習する。
 第4章は解説がほとんどなく自力で解いて自力で解答を理解しなければならないので、各自のペースで解いてもらいたい。一応目安としては、遅くとも1カ月程度で解き終わるとよい。典型論点も多い。

 その後の11月半ば以降は、過去問演習を行いながら本書で学んだことを自分で使いこなせるようになれば、論述問題でも高得点を獲得できるようになる。論述問題の演習と並行してサブノートと教科書を軸に反復暗記も忘れずに行うこと。その際に山を張るのではなく良い意味で論述問題を予想しながら行うとよいだろう。『納得できる地理論述』の復習も行うことを忘れないように注意てしてほしい。
 もし過去問演習に入る前に論述問題の演習を行いたい場合は、『記述論述 地理B』を使用することをすすめる。


 ■『納得できる地理論述』 河合出版

1.特徴
 地理の論述に特化した問題集。第1章で論述問題のタイプ、第2章で出題形式、第3章で論述問題の練習、第4章で論述問題演習という構成となっている。第3章までは、資料や地図に暗赤字で解答を導く上での着眼点が示されており、論述で解答を作成する前の読解を無理なく行えるような配慮がなされている。解説も、どのような知識と思考の下で解答を導き出すかを丁寧に述べられている。ただし、第4章の演習問題は、問題と解答のみが基本で、所々に解答のポイントが簡潔に示されているだけなので、演習問題に入る前には知識と思考法を相当程度磨いてないと手こずることになる。
 典型問題が多いので、本書を終えた後は過去問で類題と会うことも多いはずである。本書の後に、過去問演習に入り志望校の論述問題を解けばよい。

2.補足
 本書は論述の問題集であるため、知識がある程度ない状態で使用しても効果は上がらない。しっかりと基礎的な暗記を行った段階で使用することに注意してほしい。
 解説を丸暗記するのではなく、問題を分析する方法を習得することを意識して解説を読むことに注意してほしい。
 第2章では、論述で問われやすい語句のチェックリストがあるので、自分で用語集や教科書を使い調べて定義や特徴をまとめてサブノートに書き込んでおくとよい。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用してもらいたい。


 ■『〈記述・論述〉地理B』 学生社

1.特徴 2.補足 3.進度
 初めに論述問題を9タイプに分類して解法等を解説している。各問題の各設問に対して簡潔な解説が付されている。問題数は約50問と充実している。
 解説が簡潔なため、地理の論述の学習を最初に行う者には上の『納得できる地理論述』を用いる方がよい。『納得できる地理論述』を終了した後に問題演習を行ってから過去問演習に入りたい者が使用する場合に適している。したがって、別に本書を使用せずに『納得できる地理論述』を終えたら過去問演習に入ってもよいので、余力がある者のみが本書を使用することになる。




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2-3.難関私大対策の勉強方法
 難関私大における地理の勉強法について述べる。上で紹介した2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法の学習を終えた段階で、難関私大といはいえ合格点に届くことに必要な知識は6〜7割は大体揃っている。したがって、教科書とサブノートの反復暗記を行いながら、問題演習と過去問演習を行い、未知の知識と出会う度に暗記し、教科書とサブノートに書き込んでいけばよい。語句暗記の際は、「いつの時代に(背景・理由も含む)」、「どこで」、「意義・役割(何をした・惹起した結果)」を意識しながら行っていれば、一問一答の類の参考書は必要ないが、そうした暗記法が教科書とサブノートで行えない者については、下記で紹介する一問一答集を使用すればよい。

 『実力をつける地理100題』を用いて、今まで学んだ地理の知識と思考法を問題で使えるようになることを意識して問題を解く。本書を2カ月半程度で仕上げる。したがって、8月から10月半ばまでが問題演習と細かい知識の暗記に充てられることになる。
 その後は志望大学の過去問演習を行う。また、センター試験の地理の問題は地理的思考を問う良い問題が多いので、私大専願者も解いてみることもすすめる。

 ■『実力をつける地理100題』 改訂第3版 Z会出版

1.特徴
 中堅大から難関大レベルの地理の問題集で、大学の過去問とオリジナル問題で構成されている。解説が非常に丁寧なので、教科書とサブノートの暗記事項を問題で確認し、解説で関連事項を補強することができる。問題集には論述問題の章があるが、私大志望でも論述が課され配点がそこそこある者は、一応解いておくことをすすめる。

2.補足
 上でも述べたが、過去問演習を行う前の腕試しとして使用することをすすめる。本書は無理に解く必要はなく、サブノートと教科書の暗記を進めて来た者は、過去問演習でサブノートと教科書を補充していく勉強法で十分に入試に必要な事項を覚えていくことができる。

3.進度
 各自で必要に応じて進める。地理が得意で時間があるなら1カ月程度で仕上げるとよい。


 ■『入試に出る 地理B 用語&問題2000』 改訂版 Z会出版

1.特徴 2.補足 3.進度
 一問一答形式の用語集。見開きで右に問題と解答、左に地図や簡単な解説やまとめが掲載されている。語句暗記の際に、「いつの時代に(背景・理由も含む)」、「どこで」、「意義・役割(何をした・惹起した結果)」を意識しながら行っていれば、一問一答の類の参考書は必要ないと上で述べたが、そうした語句暗記が苦手な者が暗記事項の確認に使うために本書を使用するとよい。したがって、サブノートと教科書で暗記できる者は特に本書を使用すること必要はない。本書を使用する場合は、各自が暗記時に適宜使用する。


 以上の勉強方法を実行し過去問演習を行いながら書き込んだ教科書及びサブノートは志望大学の地理に準拠した形となっているので、直前の復習も効率よく行えるはずである。

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2-4.地理に必要なその他の参考書
 最後に、地理の勉強を進める上で必須の地図帳や資料、あると便利な参考書を紹介しておく。地理マニアになれば入試では良い点が取れるが、入試は総合点勝負ということを忘れずに、英語や国語をしっかりと固めた上で地理を得意科目とできるように頑張ってもらいたい。それでは、二次・私大試験で地理を使用する場合の説明を終える。


 ■『新詳高等地図』 帝国書院

1.特徴 2.補足 3.特徴
 地理の学習では、地図帳は欠かせない。地形、国、都市等の位置を覚えていないと地理は始まらない。参考書に掲載されている地図以外にも、詳しい地図帳で地図を確認することは地理の理解を深めることに有益である。
 学校で配布された者はわざわざ買い替える必要はないが、地理を独学で学習する者は必ず地図帳を1冊買っておかなければならないので、一応ここで紹介しておく。


 ■『地図と地名による地理攻略』 四訂版 河合出版

1.特徴 2.補足 3.進度
 本書は、大学入試に絞った地図帳である。見開きで構成されており、左ページに国や大陸等の地図が掲載され、地名や地形に番号がふられており地名が暗記できているかの確認にも使える。右ページに関連する知識が掲載されている。
 内容はセンター試験レベルを超えているが、『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』等で勉強を進める時に、本書を開いてチェックしていけばセンター試験用の参考書に変身する。
 上では地図帳は必須といったが、地図の参照の際には本書を基本として、さらに詳細な情報が欲しい場合に地図帳を開くという方法が効率的である。
 本書を是非手元に置いて地理学習を行いたい。


 ■『データブック オブ・ザ・ワールド―世界各国要覧と最新統計』 二宮書店

1.特徴 2.補足 3.進度
 有名な統計資料集。様々な統計資料を詳細に掲載されており、地理の学習中に最新の統計を調べるのに役立つ。
 本書を全て暗記する必要は全くないが、勉強中に出会った統計について最新の動向を確認したり解答根拠の裏付けをとるときに使える。
 学校で配布された者はわざわざ買い替える必要はないが、地理を独学で学習する者は必ず資料集を1冊買っておかなければならないので、一応ここで紹介しておく。


 ■『地理用語集』 山川出版

1.特徴 2.補足 3.進度
 言わずとも知れた用語集の鉄板書。本書は、様々な出版社が出す地理Bの教科書の語句を頻度とともに網羅している。これを用いて直接語句暗記等に努めることはないが、勉強中に出会った分からない単語等を調べるときに非常に有益である。地理学習において、手元に1冊なければならない必携の書といえる。
 なお、本書の頻度は、どれだけの教科書に掲載されているかを示すもので、入試での頻出度では決してないので注意されたい。



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2-5.二次・私大地理の独学
 初学者や学校の授業を疎かにしてしまった者は、2-1.二次・私大地理の基本的な勉強方法に入るの前に、『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』を予め2週間程度で一気に読む。したがって当節で紹介している勉強計画よりも2週間早く開始する必要がある。

 一気に読む際には、語句は自然と覚えられればよしとして、因果関係に注意を払いながら読むことを意識する。地理がどのような科目なのかを把握すると同時に、地理の基本的な事象を理解できればよい。後は勉強計画の学習を進めて行きながら肉付けをしていくことになる。


 地理の勉強方法
1.センター地理の勉強方法
2.二次・私大地理の勉強方法
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