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更新:LAAD[説明詳細]

■高校1・2年生における勉強

はじめに:本章の概要と狙い

 各教科・科目の勉強方法の説明は、主に高校3年生や浪人生等の受験生を対象に行っている。しかしながら、高校1・2年生から受験を意識して勉強をしたいという向学心の強い者もいるだろう。したがって、各科目で説明している勉強方法を高校1・2年生から先取りして勉強する場合について説明する。
 おそらくこの頃から受験勉強を意識している者は、東京大学や京都大学を始めとする旧帝大等の最難関大学を志望している、少なくとも行けるものならば行ってみたいと漠然と思っている者だとここでは想定している。勿論、そうではなく単に勉強をしようと考えている者もいるだろうが、本章の勉強計画に沿ってしっかりと学習を進めていけば、結果として将来そのような難関大学を受験して合格し得るという状況になるだろう。

 基本的な勉強方法や計画については、各科目の勉強方法で解説している勉強計画や参考書・問題集を前倒しして勉強すればよい。ただ、部活や学校行事を考えた場合に、受験生と同様の勉強量を確保することは現実的でない。そこで各学年で学習を終わらしておくべき一定の目標を提示しておく。勿論、この提示された目標は、各自の学力レベルに合わせて更に勉強を進めることを止めるものではない。
 なお、本章で紹介する参考書や問題集の中で各科目の項で詳しく紹介しているものについては、本章の中では簡潔な説明に止めておくので、それらは各科目の勉強方法を参照してもらいたい。

 本章読了後は、各科目の勉強方法を読み、高校3年生になり受験勉強をして入試に挑む時に勉強し終えている到達点を知っておくことをすすめる。受験勉強を長期的に計画して、今自分がどこをどの程度、どこまでを勉強しているのかを知ることは、日々の学習に対して目的意識を持って取り組むことができる。漠然と勉強しながら一体どれだけ勉強すればよいかという疑問や不安を抱えるよりも、効率的に勉強ができるようになる。



各科目の勉強量と時間配分について


 ここでは、英語、国語、数学についてのみ高校1・2年生の勉強計画について述べている。これは、英語、国語、数学は長い時間をかけなければ成績が伸び難く点数も安定しないこと、多くの有名国立大学ではセンター試験は通過点で二次試験が本番であることが多く、英語、国語(文系と一部理系)、数学が基本的に入試に課されることを考慮しているからだ。

 高校1・2年生の間に英語、国語、数学を固めて高校3年生からは演習中心で勉強できるようになっていれば、受験生になった時に理科や社会に割ける時間も多くなる。受験生になってから理科や社会の勉強を本格的に開始しても十分に合格点以上の点を取ることができるようになる。高校1・2年生の時期に、理科と社会は学校の授業をしっかりと聞いて理解して、学校で配布された問題集をしっかりとこなして定期テスト向けの勉強をして基礎をしっかりと固めておくことで、高校3年生から本格的に勉強を始めても十分間に合う。高校1・2年生の間は、英語、国語、数学をじっくり勉強しておくべきだということを理解してもらいたい。


 理科と社会の定期テスト向けの勉強について述べる。高校3年生になるまでに、理科と社会の基礎を固めておけば、受験生になった時に、理科と社会を勉強を円滑に開始することができ、受験生となって1年足らずの期間で難関大学でも合格点を獲得できるようになる。

 理科においては、学校の授業をしっかりと聴いて理解して復習しながら、配布された問題集を何周もして完璧に解けるようになるまで行う。学校配布の問題集以外に特段手を出す必要はなく、教科書とその問題集をしっかりと理解し習得することが肝要だ。

 社会においては、語句自体の暗記をしっかりと行うのは当然として、語句の定義や背景、語句同士の関係等もしっかりと暗記するようにする。歴史科目は受験直前まで入試で出題される範囲が終わらない高校が多い。そのような場合に備えて、学校で学んだ範囲は確実に身に付けておき、受験生になった時に独学で進度調整できるように、学んだ範囲を完璧に覚えるという勉強を一度はしておく。そうすれば、受験生になったときに社会を勉強開始しても復習から開始でき、独学で行わなければならない範囲に時間をかけられる。

 高校1・2年生の間に理科・社会を疎かにすると、せっかく英語、国語、数学の成績は高いのに、理科と社会で足を引っ張られて難関大学に受からないということもあり得る。したがって、英語、国語、数学を勉強の中心にしつつも、理科・社会については学校の授業は最低限こなすということを覚えておいてほしい。


 英語、国語、数学を勉強の基軸に置くことは分かってもらえただろうが、時間の関係から主要3教科を全て勉強することができない者もいるだろう。そうした場合は、英語と数学を中心に勉強を行ってほしい。この理由の1つは、国語は英語と数学程には実際の入試で差がつきやすいわけではないからだ。英語と数学ともに短期間の集中勉強で成績が著しく伸びることは稀であり、受験生ならば他教科の関係で集中的に勉強する時間も取り辛くなるからだ。したがって、国語を勉強する時間がとれないのならば、英語と数学はしっかりと行うようにしてもらいたい。



独学を行う上での注意点

 なお、自習・独学でも勉強はできるが、学校の授業のレベルがある程度高くしっかりした内容である場合は、その授業の予復習にしっかりと取り組むことをすすめる。やはり、独学に比べて授業で説明を聞いて学習する方が効率がよく、1日のほとんどを学校の授業を受けることを考えると、授業を中心に勉強していく方がよい。
 授業内容のレベルが低く、教科書をただ消化するだけの場合は、受験には対応できないので、独学で勉強せざるを得ない。高校1・2年生の勉強方法を参考にしてどのような順番で独学で勉強するか参考にしてもらいたい。

 理科と社会についても、教科書を読み上げるだけ等の授業の場合は理解も深まらないので、該当科目の授業中に授業進度に合わせて内職を行うとよい。行う内職の勉強は、各科目の説明の「0から独学で行う場合」を参考にしてほしい。



中学レベルの勉強が不十分の者へ

 中学校の範囲の勉強を満足に行ってこなかった者は、本章の勉強を開始しても難しくて一つ一つ消化するのに時間がかかり過ぎると感じる可能性がある。そのような者は中学の内容から復習することをすすめる。特に英語と数学と理科は中学の内容が不十分だと高校での勉強は理解しにくいので、急がば回れとして高校受験参考書でも購入して勉強をしてもらいたい。



 それでは、各々の勉強を開始しよう思っている現在の学年と時期を選び勉強計画について読み進めていってもらいたい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

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