受験勉強法学 Examics

更新:LAAD[説明詳細]

■世界史の勉強法

1.センター世界史の勉強方法

 センター試験でのみ世界史を使用する勉強計画を述べる。世界史を二次・私大試験で使用する者については、センター試験のための勉強を特別に行わなくても対策ができるので、2.二次・私大世界史の勉強方法を閲覧してもらいたい。

 ここでは、先ず1-1.世界史をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画において、勉強計画と勉強方法を説明する。次に、勉強計画に基づいて使用する参考書を1-2.世界史をセンター試験のみで使用する場合の参考書で説明する。

 なお、完全に独学で世界史の勉強を開始する場合は1-3.センター世界史の独学を参照してから1-1.世界史をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画に進んでもらいたい。

 次のような構成になっているので、各自で必要な項目を読んで、勉強計画作成の参考にしてほしい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

 1-1.世界史をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
  A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画
  B.10月から3カ月かけて仕上げる計画
 1-2.世界史をセンター試験のみで使用する場合の参考書
 1-3.センター世界史の独学


ページのトップへ戻る
1-1.世界史をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画
 世界史をセンター試験のみで使用する場合について、A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画B.10月から3カ月かけて仕上げる計画に分けて示す。この両者の勉強計画を参考にして自分で勉強計画を組み立ててもらいたい。いうまでもないが、高得点を安定してとりたい場合は前者のAの計画をすすめる。
 また、総論で述べたように、語句暗記の際は、「いつの時代に(背景・理由も含む)」、「どこで」、「意義・役割(何をした・惹起した結果)」を意識しながら行うことを心掛けてほしい。


A.7月から6カ月半かけて仕上げる世界史の勉強計画

 当勉強計画では、7月から世界史の勉強を開始して、1月のセンター試験までに世界史を安定して高得点(8、9割以上)を目指す。基本的にはまとまった時間の世界史勉強を週1日行い、翌日に復習をざっとするという方式で進めて行く。


 最初に、『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』をキリの良い章まで25〜35ページを目途に読む。この時、歴史の流れを押えるのは勿論、赤字と太字はそれぞれ紙に書き出しておく。手を動かすことで語句暗記の助けになるはずである。正誤問題の情報等の説明がなされている場合は簡単にメモしておく。

 次に、上で読んだ範囲の教科書の該当箇所を読む。上で読んだ内容を思い出しながら、教科書の記述がどのようになっているかを確認して覚えながら読む。この時、紙に書き出していおいた語句とメモを教科書にチェックペン等で印をつけたり書き込んでおく。

 翌日、教科書をチェックした語句、事項を暗記しつつ読み直す。以上の一連の流れを1セットとして勉強を行う。
 なお、新しいセットに入る前に、1セット前に行った箇所を教科書で読み返す。つまり、翌週に新しいセットを始める前に復習することになる。

 4〜5セット繰り返して一つの時代や地域のを終えたら、その翌週は1セットは行わずに終了した時代の範囲の『センター試験への道 世界史』を解く。解答の確認を終えたら、教科書を読みながら問題で問われたた部分等を教科書の記述に下線を引いたり書き込んだりする。

 また、センター試験型の模試を受験し終わった後は、解説で示された正誤問題の判定に用いた箇所等を教科書に書き込んでいくことを忘れずに行う。

 1セットに何ページ読むか人によって変わるが、このセットを20回前後繰り返して、11月末までに『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』、教科書、『センター試験への道 世界史』を読了する。この段階で、教科書は、ある程度センター試験で重要な事項にチェックされた状態になっているはずである。

 その後は、センター試験の過去問演習を行いながら、教科書を読むことでチェック事項を確認して暗記していけばよい。

 ちなみにこの勉強計画を4月から行えば、8月末までに20回前後のセットを終えることができるので、教科書の復習する時間をさらに多くとることができる。英数国等の他科目の進行状況次第で、早めに開始してみてもよいだろう。


B.10月から3カ月かけて仕上げる世界史の勉強計画

 当勉強計画でも、基本的な流れは、A.7月から6カ月半かけて仕上げる計画と同じであるが、勉強内容を薄く、回数を圧縮して行うことになる。

 最初に、『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』をキリの良い章まで25〜35ページを目途に読む。この時、歴史の流れを押えるのは勿論、赤字と太字は紙に書いて覚える。手を打が動かすことで語句暗記の助けになるはずである。翌日に、再度読み直す。

 これを1セットとして、週2、3回行う。そうすれば、2週間位で一つの時代や地域を終えることができるので、終了した時代の範囲の『センター試験への道 世界史』を解く。
 両書の解説を読み終えたら『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』を読みながら、問題で問われた部分に下線を引いたり書き込んだりする。

 20回前後のセットを行うことで、12月半ばまでには『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』、『センター試験への道 世界史』を終え、世界史の範囲を勉強し終えるのでセンター試験の過去問演習に入る。

 この勉強計画は短い期間に行うため、復習が少なくなり、安定して高得点をとることが難しくなる危険もある。さらには高得点自体がとれない可能性もある。やはり、試験で高得点をとるには時間がかかるものであるということに注意してほしい。


ページのトップへ戻る
1-2.世界史をセンター試験のみで使用する場合の参考書
 上述した勉強計画の中で使用する参考書を紹介する。


 ■『改訂版 センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』 中経出版
1.特徴
 全範囲を網羅しており、政治史、文化史は当然として、テーマ史の解説もある。本書の赤字、暗赤字を完璧に覚えることができれば、センター試験を9割以上とる知識量は確保できる。本書を基本にしてセンター試験で問われる暗記事項を確認していく。

2.補足
 文化史については、語句解説等は付いているが、図版が不足しているため、本書でチェックした語句の図版は、教科書及び資料集で確認する必要がある。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。


 ■『センター試験への道世界史』 第7版 山川出版社

1.特徴
 センター試験の問題を時代、地域別に編成し再編集した問題集。網羅性も高く本書でセンター試験に必要な問題演習は十分である。

2.補足
 解説が非常に簡潔なため、復習の際には、教科書または教科書に準ずる参考書が必要になる。

3.進度
 上述した勉強計画に沿って使用する。
 A.の場合だと教科書を3回は読んだ段階で使用することになるので、おそらく問題はないだろう。
 B.の場合だと『センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』を2回読んだ段階で本書を使用することになるのでやや不安だが、正確な知識の暗記を心掛けてほしい。


 ■『世界史用語集』 山川出版社

1.特徴 2.補足 3.進度
 言わずとも知れた用語集の鉄板書。本書は、様々な出版社が出す世界史Bの教科書の語句を頻度とともに網羅している。これを用いて直接語句暗記等に努めることはないが、勉強中に出会った分からない単語等を調べるときに非常に有益である。世界史学習において、手元に1冊なければならない必携の書といえる。
 なお、本書の頻度は、どれだけの教科書に掲載されているかを示すもので、入試での頻出度では決してないので注意されたい。


 ■『最新 世界史図説 タペストリー』 十二訂版 帝国書院
1.特徴 2.補足 3.進度
 資料集は、それ自体を中心に世界史を勉強することはないが、地図や写真(絵画・建築等)が教科書だけでは不足がちなのを補う役割を果たす。
 地図は、時代毎、地域毎に豊富に掲載され、同時代にどのような国家が存在したかもしっかりとまとまっている。政治史も、簡潔なまとめがあり、流れが分かりやすく図示されている。
 文化史の学習の際は、本書の該当箇所を開き、図版を見ながら学習すること。また、政治史にしろ、経済史にしろ、図版をみることが暗記の助けにもなるので、適宜眺めてみるのもよい。
 学校で配布された資料集で十分だが、独学で世界史を勉強するため、資料集を新しく購入する者のために一応本書を紹介しておく。


 以上で、センター試験でのみ世界史を使用する場合の勉強方法についての解説を終える。世界史は、覚えることが多く、時代と地域を縦横に移動するために覚えにくい上に、設問も中々紛らわしいものが出題されるが、過去問を解いて教科書を読むことをしっかりこなせば、9割とれるので精進してもらいたい。


ページのトップへ戻る
1-3.センター世界史の独学
 ここまでセンター試験の勉強計画及び勉強方法について説明したが、世界史を0から独学で学習する場合についての勉強方法を示す。以下で解説する学習を終えた後に、1-1.世界史をセンター試験のみで使用する場合の勉強計画に移ってもらいたい。


 ■『手にとるように世界史がわかる本』 第2版 かんき出版

1.特徴
 人類の誕生から現代までを扱い、世界史の大まかな流れを掴みながら学習できるようになっている。図等も多く掲載され流れが掴みやすいように工夫がなされている。本書は受験用ではないため内容自体は薄いが、世界史の初学者や苦手な者が世界史を概観するのに非常に便利である。

2.補足
 世界史の初学者でも、『決定版!センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』をいきなり読んでも、暗記事項の多さに辟易としたり時代の流れを見失ったりしないのであれば、本書を使用せずに、『決定版!センター試験 世界史Bの点数が面白いほどとれる本』から始めてもよい。

3.進度
 全10章なので1日1章読み、2週間程度で読み終える。1度読み終えたら、1週間程度で再度ザッとでいいので読み直す。各時代に、各地域で何が起きたかという大まかな世界史の流れを意識しつつ読むこと。



 世界史の勉強方法
1.センター世界史の勉強方法
2.二次・私大世界史の勉強方法
トップページへ戻る
勉強法コラム
検索:過去問と演習
 


Copyright 2012-2019 受験勉強法学 Examics. All Rights Reserved.

inserted by FC2 system