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■英語の勉強法

7.英単語等の勉強方法

 ここでは、英単語及び英熟語の勉強方法について解説する。日本語でも語彙が貧弱では文章理解や会話がままならないことからも、英単語と英熟語の知識なく英文法等のみ勉強をしても英語は読めるようにならないことは理解できよう。英単語帳は何を使うかについては、人によって合う合わないがあるので各自でやりやすいと思うものを選べばよい。したがって、ここでは、英語の勉強法の解説の全体を通じて私がすすめる英単語帳を紹介することにする。

 なお、英語構文につしては3.英文解釈の勉強方法で解説しているのでそちらを参照してもらいたい。
 また、受験勉強における基本的な勉強方法については勉強法コラムで詳しく述べているのでそちらを参照してもらたい。
受験勉強以前に全教科に通じる論理的思考を学びたい者は、LAAD(外部サイト[詳細説明])で学ぶことを強く奨める。

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英単語・英熟語 


 速読英単語 必修編』 改訂第6版 Z会出版
   『速読英単語 必修編 CD』 改訂第6版 Z会出版
1.特徴
 長文を読みながら出てきた単語を覚えていく形式の英単語帳。付属の赤シートで日本語の意味を隠せるようになっている。収録文章は70で多様なテーマを読むことができ、収録語数も1900と本書のみでセンター試験から難関大学の下位レベルに必要な語数は揃うようになっている。
 本書は単に英単語帳というだけでなく、長文を読みながら覚えていくので、長文を読む練習を行うことができる。さらに別売りのCDを使えばリスニングの練習もできるようになっている。英単語の学習だけで終わらせることなく総合的に英語を勉強できるようになっている1冊だ。
 長文を読む際は、最初の1回は和訳を見ずに英文を読み通して、次に和訳を見ながら長文を読み返す。構文が取れない箇所は付属の解説を読んでしっかりと押さえておく。このような流れで進めればよく、何度も読み返すので一度に全てを正確に読もうと気負わずに徐々に理解できればよいという軽い気持ちで進めるとよい。

2.補足
 本書で英単語の基礎は十分だが、旧帝大や早慶上智等の難関大学を志望する者は、続編の『速読英単語 上級編』を使用する必要がある。
 別売りCDは必ず購入して、リスニングの多聴に使用する。それ以前からも余裕があるならば、当初からシャドーイングを行いながら本書を進めていくとよい。

3.進度
 1周目は1日2、3題ずつ長文を読み単語を覚えていく。
 単語学習は反復が命なので、翌日に単語ページだけでよいので復習することが必要である。
 さらに1週間後に長文を読み返して単語の復習を行う。
 1カ月で1周し終えて、2周目に入り繰り返す。
 4月から開始したとして、7月が終わるまでに4周程度はしたい。
 8月からは、長文のシャドーイングを取り入れて、反復して本書で英単語の暗記を行いながらリスニング能力の向上を図る。
 また、ここまでで4回は繰り返しているので、1回に回す量を自分の学力に合わせて増やして反復回数を稼ぐ。
 『速読英単語 上級編』を使用する場合は、本書の使用回数が減るので、覚えられてない単語はチェックしておき、単語帳をつくったり、ノートに書きだしたりして別に覚える努力を行い漏れがないようにすることに注意されたい。



 速読英単語 上級編』 改訂第4版 Z会出版
   『速読英単語 上級編 CD』 改訂第4版 Z会出版

1.特徴
 『速読英単語 必修編』の続編。基本的な構成は前書と変わらないが文章と語彙のレベルが難関大に合わせたものとなっている。本書の収録語数は900だが前書と若干だが被るものもある。使用方法も前書と同様でよい。
 本書にも別売りのCDがあるので使用しながら学習を進めたい。

2.補足
 本書は1つの文章をキリの良い所で区切って分割しているものもあるので、リスニングの多聴に用いる場合は、連続で聴けば、500〜700words程度のリスニング教材となる。
 本書は、『速読英単語 必修編』を9割以上覚えた段階で使用することをすすめる。そうでない場合は、先ず前書をしっかりと固めた後で本書を使用しなければならない。

3.進度
 本書も、1日2〜3題ずつ長文を読み、単語を覚えていく。
 翌日に単語ページだけでよいので復習する。
 さらに、1週間後に、長文を読み返して単語の復習を行う。
 3週間で1周し終えて、2周目に入り繰り返す。
 8月から開始したとして、10月が終わるまでに4周程度はしたい。
 何周もして覚えられてない単語はチェックしておき、単語帳をつくったり、ノートに書きだしたりして別に覚える努力を行い漏れがないようにすることに注意されたい。



 ■『速読英熟語』 Z会出版
   『速読英熟語 CD』 Z会出版

1.特徴
 『速読英単語』と同様の長文を読みながら英熟語を覚えていく構成となっている。英熟語に加えて構文も掲載されているので、1冊で2度おいしいつくりとなっている。
 本書も別売りのCDがあり、リスニングの多聴にも使える。
 『速読英単語』で英単語を覚えて来たので英熟語も同様の方法で覚えたいという者に適している。

2.補足
 本書でも十分必要な英熟語と構文は掲載されているが、当サイトでは、構文は『新・基本英文700選』でリスニングを兼ねた暗記の勉強を計画しており、特段必要ということない。
 また、リスニングの多聴についても、『速読英単語 必修編・上級編』で十分行える上に、本書も使用して多聴するとなるとかなりの負担となるので余り必要性を感じない。
 さらに、英熟語は、問題で動詞と組み合わされる前置詞が問われたりするが、本書ではその暗記がしにくいという欠点もある。
 以上の観点から、下記で紹介する『解体英熟語』が使用しにくいと感じた者、『速読英単語』系で英熟語を覚えたいという者にすすめることに止めたい。

3.進度
 1日1題ずつ長文を読み、単語を覚えていく。
 翌日に単語ページだけでよいので復習する。
 さらに1週間後に、長文を読み返して単語の復習を行う。
 2カ月かからない程度で1周し終えて、2周目に入り繰り返す。
 4月から開始したとして、8月が終わるまでに3周程度はしたい。
 以後は、1回に回す量を自分の学力に合わせて増やして反復回数を稼ぐ。



 解体英熟語[ブック型]』 改訂第2版 Z会出版
   『解体英熟語[カード型]』 改訂第2版 Z会出版

1.特徴
 問題集・参考書・例文集を兼ね備えた熟語集。各熟語が何故そのような意味になるのか等の解説がああり、問題を解きながら暗記できる構成となっている。単純な暗記にならずに覚えやすいような工夫がなされている良書である。掲載語数も1017語と大変に量があるが、難関大学を志望する者以外は、上級語以外の873語を覚えればよい。
 カード型とブック型があるが、カード型はバラバラにして自分の好きなように再編成できるようになっており、ブック型は普通の熟語集のような本と同じである。

2.補足
 『速読英熟語』の項でも説明したが、本書の方を使用することをすすめる。
 問題を解いて解説を読むというのが基本だが、英語学習をしたことがなく英熟語をほとんど全く知らない者は、最初に解説を読み一気に1周してから、2周目から下の勉強方法で暗記していくことをすすめる。

3.進度
 先ず、上級語を除いて、1日約30語ずつ問題を解いて暗記する。
 翌日と1週間後にもう一度復習する。
 毎日繰り返して1カ月で1周する。
 2周目も同様のペースで行い、3周目からは自分のペースに合わせて1日に問題を解く量を増やしながら繰り返し暗記する。
 難関大学を受験する者は、上級語の暗記も開始する。




 以上で、英単語等の勉強方法についての解説を終える。英単語や英熟語は英語の学習の中で最も単純な暗記作業となるが、疎かにすると英語の点数は全く伸びないので早い内から何回もしつこく繰り返し単語で躓かないように完璧にするよう心掛けててほしい。


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